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小児科一般

一般診療

発熱

発熱

お子さんが熱を出すと心配になりますが、小さなお子さんは感染するウイルスがどれも初めてのものが多く、小学校に入るくらいまではよく熱をだすことがあります。

発熱は感染症から体を守ろうとする体の防御反応になりますので、解熱剤で熱を下げたところで病気自体がよくなるわけではありません。

熱の高さと病気の重症度は比例するものではありませんので、無理にお薬を飲ませるのではなく自然治癒で経過を観察することも重要です。

また、熱はそれほど高くないけど、微熱が長く続き肺炎になっている場合もあります。様子をみながら、慌てず冷静な受診をおすすめいたします。

腹痛

お子さんが訴える痛みで一番多いのが腹痛です。

腹痛は比較的軽症の急性胃腸炎や便秘症から、重篤で緊急の対応が必要な病気(急性虫垂炎や腹膜炎、腸重積症、腸閉塞など)まで、さまざまな原因で起こります。2歳以下の乳幼児は、はっきりとした腹痛を訴えることができず、ただ機嫌が悪く泣いている場合もあります。

便秘は病状としては軽症ですが、お子さんにとっては激しい痛みを伴う場合があり、腹痛は病状の重症度と痛みの程度が一致しないことがありますので、嘔吐や下痢といった他の症状の経過観察が必要になります。

受診される場合は、これらの症状の経過を医師にお伝えください。

嘔吐

嘔吐は、胃腸の食物を消化する能力がおちているため「食べたり飲んだりした物」を胃腸が拒絶して起こる反射です。

吐いたあとも、少しずつ水分をとって、あまり苦しそうでなければ、さほど心配はないですが、嘔吐と共に顔色不良となりぐったりする、火がついたように激しく泣く、血便等が見られるときは腸重積症の恐れがあります。腸が腸の中にどんどん入り込んでいってしまい、24時間以上経過すると腸が壊死して腹膜炎やショックを引き起こしたりする恐ろしい病気です。腹部超音波検査で比較的容易に診断が可能なため、できるだけ早く医療機関にかかりましょう。

また、嘔吐のときは、脱水症状にも注意が必要です。

ただし、吐き気の強いときは、水分を無理に飲ませても吐いてしまいます。そうすると余計に脱水症状を引き起こす要因にもなりますので、嘔吐後は無理をしないで1時間は何も与えず様子をみます。

その後、吐き気がおさまったら経口補水液を少量ずつゆっくり与えてください。普段の量で飲ませると吐いてしまうので、最初は『体重(kg)×2=1回飲む量(ml)、10分おきで1時間』ではじめ、問題がなければ徐々に1回量を増やしながら飲む間隔をあけていきます。こんなにちょっとでいいの?と思う方もいるかもしれませんが、この方法で最初の1時間に飲めた量は、点滴を1時間受ける量より多い量になります。

食事は、様子を見ながらうどんやおかゆなどの炭水化物を少量ずつ与えるのが良いでしょう。

下痢

お子さんの病気の中でも風邪の次に多いのが下痢です。

下痢の場合は、便の状態をよく観察しておいてください。少し柔らかい程度の下痢か、おむつから漏れてしまうような水様の下痢なのか、血液や粘液は混じっていないか、酸っぱいような臭いはないか、白っぽくないかなどを確かめましょう。

血便、粘血便(粘液の混じった血便)、白色便、食物が全く消化されていない未消化便などであれば、それを医師に見せてください。また、機嫌はどうか、ぐったりしていないか、嘔吐はないかなどもよく観察しておいてください。

下痢が続くと、栄養が足りなくなってしまうのではないかと心配になりつい食べさせてしまうお母さんがいますが、腸が傷んで消化吸収ができなくなっていますので、いくら栄養価の高いものを食べさせてもあまり意味がありません。高カロリーの食事はかえって治りを遅くしてしまいますので気をつけてください。

下痢のときには、水分も吸収しにくくなっていますので、水分を少量ずつ上手にとらせながら休息させてあげてください。

風邪(かぜ)

風邪

お子さんの病気の中で一番多いのが風邪です。ですが実際には、風邪という病名はありません。

風邪とは、鼻やのどの上気道にウイルスが感染することで引き起こされるウイルス感染症の総称です。発熱、鼻水、鼻づまり、咳、のどの痛みが主な症状です。

生後3~4か月までは母親からの免疫でお子さんは守られていますが、徐々に母親の免疫からお子さん自身の免疫に置き換わってくる過程で、お子さんは風邪にかかることが多くなってきます。特に、保育園や幼稚園などの集団生活が始まると、いろいろなウイルスにさらされる機会が多くなり、繰り返し風邪を引くことも稀ではありません。年齢が上がるにつれて免疫力が備わり、風邪にかかることは徐々に減少します。

膿痂疹(とびひ)

細菌(黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌)が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。

かきむしった手を介して、水ぶくれ(水疱)やかさぶた(痂皮)があっという間に全身へ広がる様子が、火事の火の粉が飛び火することに似ているため、「とびひ」と呼ばれています。

とびひは、アトピー性皮膚炎、小さな怪我でできた皮膚の傷、虫刺され、その他の湿疹の部分を汚い手で掻いたりした際に細菌が入り込み、感染することで発症します。

手足口病

手足口病

夏かぜの一種で、手・足・口の中に水疱ができるのが特徴です。

生後6か月くらいから、4~5歳頃の乳幼児に多い病気です。唾液や便から排泄されるウイルスが、接触感染によって口からうつったりします。

潜伏期間は3~5日くらいです。手足や口に特有の発疹がでます。手のひら、足の裏、口の中に、周辺が赤くて真ん中が白い、米粒大の水疱ができます。足の甲やおしりにできることもあります。口の中にできた水疱が痛くて、水分をとることができなくなることがあります。手・足の水疱部分は、少し痛がゆいことがあります。

熱は微熱~高熱(39~40℃)までお子さんによってさまざまです、多くは数日で熱は下がります。ときに嘔吐や下痢を伴うこともあります。

ヘルパンギーナ

流行が夏であり、かつ、水疱ができる、発熱がある、というように手足口病と症状が似ていますが、手や足には発疹は出ません(手足口病の口だけの症状と考えるとわかりやすいです)。また、39~40℃の高熱が突然出ます。

水痘(水ぼうそう)

水痘

水痘帯状疱疹ウイルスは、空気感染、飛沫感染、接触感染のいずれかの方法で感染していきます。

水痘の最も顕著な症状は発疹です。顔・体から手足に拡がっていきます。結果的に体のいたるところに発疹が出ますが、発疹の数や程度には個人差があります。

初めは虫刺されに似た小さな発疹ですが、それが一気に周囲に広がり始め、発疹自体は周囲が赤くなり水ぶくれのようになるのが特徴です。この水疱は1週間~10日程度でかさぶたになり、徐々に剥がれて元の肌に戻ります。

ただし、水疱をかきむしってしまった場合には、痕が残ることもあります。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

耳下腺や顎下腺が腫れることで丸顔のおたふく面のようになるので、おたふくかぜと呼ばれています。

唾液腺が左右ともに腫れることが多く、診断の大きな決め手になります。時に一方だけしか腫れない場合もあり、その場合は診断に苦労します。

最初は一方の腫れで、何日か経って両方腫れる場合もおたふくかぜと言ってよいでしょう。腫れは1週間くらいで引いていきます。

麻疹(はしか)

空気感染、飛沫感染、接触感染、いずれの方法によっても感染し、1歳代が最も多く、次いで6~11か月、2歳の順です。

近年、成人での麻疹の増加が問題となっており、10~20歳代での発症が多く報告されています。

10~12日の潜伏期ののち、発熱で発症します。発症期は咳、鼻水、結膜炎症状が強く、38℃以上の発熱が数日続きます。そのあと、いったん解熱傾向を示しますが、すぐに耳後部付近から発疹が現われるとともに、39℃以上の発熱が数日続きます。

発疹出現後1、2日間に、口腔粘膜に白い粘膜疹(Koplik斑)が現われます。

この粘膜疹は麻疹に特徴的であるため、これを確認して麻疹と臨床診断する決め手になります。発疹はその後、顔面、体幹、手足に広がって全身の発疹となり、数日後、色素沈着を残して回復に向かいます。